戻る

ネットワークスペシャリスト

目次


プロトコル

プロトコル:プロトコルは明示的。ネットワークの勉強はかなりの部分プロトコルの勉強となる。ベンダが新たな企画を作成する際、最初から標準化機関と協力するケースも多くなった。
プロトコルによっては詳細が詰め切れていないものもあり、細目をベンダが独自に解釈している場合がある。その場合の解釈の異なる機器同士は接続できないことがある。また、プロトコルに記載された事項をすべて満たすと製品は標準的な性能になりがちで、ピーキーな性能を必要とする専用システムには向かない場合もある。

標準化を推進する機関等

用語一覧

用語概要
プロトコル
独自プロトコルベンダによる独自開発のプロトコル。IPX/SPX(ノベル社)、NetBEUI(マイクロソフト社)、AppleTalk(アップル社)、などが代表的
ピーキー挙動が神経質である限りの範囲では非常に高性能であるが、その範囲外の場合は性能が低い事。
トップへ戻る

OSI基本参照モデル

OSI基本参照モデル:ISOが取り決めた標準モデル。各プロトコルが実現する機能を7つのグループに分けて整理したことが特徴。

OSI基本参照モデル

上位層は通信でやり取りされるデータの形等を規定。
上位層(応用的な機能)第7層アプリケーション層「アプリケーションソフトがやり取りする情報」について取り決める層。情報の構造や手順などが定められる。(SMTPやHTTP)ゲートウェイ
第6層プレゼンテーション層「データの表現形式」について取り決める層。データが圧縮されているか、文字コードは何か等を判断する。このような機能をデータ送信部分と切り離すことで新しいデータ形式が現れても通信機器に影響を及ばさずに済む。
第5層セション層最終的な通信の目的に合わせた送受信の管理」のルールを決める層。コネクション確立やデータ転送のタイミング管理等。また、半二重通信(送信と受信を切り替えながらの通信)や全二重通信(同時に送受信する通信)の区分を行う。
下位層(基本的な機能)第4層トランスポート層「データの品質管理」に関してルールを定める層。伝送エラーの検出や再送、送信データ量の調整を行う。また、どのソフトからどのソフトへあてた通信かをポート番号で特定する。(TCPやUDP)
第3層ネットワーク層「異なるネットワーク」とのやり取りに関してルールを定める。相手が世界中のどこにいても通信できる環境を整える。(IP[Internet Protocol])IP以外にも様々なネットワーク層のプロトコルがある。ルータ
第2層データリンク層「同じネットワーク内」にいる通信機器とのやり取りに関してルールを定める。(EthernetやMacAdress)ブリッジ
第1層物理層機器と機器を「物理的につなぐこと」に関してルールを定める層。ケーブルの口金の形や電流の電気的な性質等、無線であれば周波数。リピータ
下位層は通信そのものを制御する。

エンティティとサービス

コネクション

コネクション:N+1層のエンティティが他のN+1層のエンティティと通信を行うためにN層のサービスを利用する。これを「N層のコネクションを利用したN+1層同士の通信」と言う。つまり、N+1層がN層に対してサービス要求を行い、N層のエンティティ同士が通信を行う。

FTPとTFTP:FTPファミリでFTPはTCPを使うがTFTPはUDPを使う、計2系統が存在する。

用語一覧

用語概要
プロトコルスイートプロトコルを扱いやすくなる組み合わせでまとめたもの。又は、同じ団体が作成したプロトコルの組
TCP/IPプロトコルスイート
コンシューマー(consumer)消費者や購入者
TFTP(Trivial File Transfer Protocol)UDPを利用するFTP、コンシューマではあまり利用されないが、ルータのOS配信などで利用される。信頼性は劣るが高速な転送が可能。
トップへ戻る

ネットワークの種類

LANとWAN

違いは通信事業者が介在してサービスを提供するかどうかで判断する。

コネクション型通信とコネクションレス型通信

回線交換とパケット交換

用語一覧

用語英語概要
LANLocal Area Network比較的近距離の通信をカバーする通信技術。広域イーサネットは従来100m程度でしか構成できなかったが、数百kmの距離で構築可能。
WANSide Area Network遠距離で通信事業者の回線を介してノード間やLAN間を結ぶ通信技術。
ATMAsynchronous Transfer ModeISDNに提案された遠距離通信(テレコミュニケーション)基準であり、1つの通信網でデータ、音声、画像等を通信する目的で開発され、マルチメディア通信に対応している。フレーム53byte(セルという単位)。データリンク層のプロトコル
PBX複数の電話機やデバイスを接続し、凱旋を効率的に振り分けたり、内線の転送を自由に行ったりできるようにするシステム
パケット多重端末が多数のパケットを送信中でも他の端末が合間にパケットを送信することができる。
耐障害性ネットワークにはパケット交換機が設置され、送られてきたパケットの蓄積の後に次のパケット交換機に向けて伝送されている。伝送はネットワークの状況を見て行われているため、込んでいるとき、障害が発生しているときなどはパケットを蓄積したまままったり、迂回ルートを取ることも可能。
異機種間接続回線交換の場合は端末同士が直接回線で結ばれるため端末が同じプロトコルを使うことが前提になりますが、パケット交換ではパケット交換機が一度蓄積を行うため、回線速度やプロトコルを交換することができる。
バースト通信機器間のデータ通信における転送モードの一つ。通常の手順や制約を省略してデータを大きな単位で一気に送受信する方式。
バースト(輻輳崩壊)congestion 同時に処理できる接続数など能力に限界があり、末端装置から容量を超える通信要求が一斉に行われると混雑状態(輻輳)となる。悪化すると広域的な麻痺状態となる。(中継器では一度送信されたデータを破棄することがなく一度は送信を行うものかもしれない。)
トラフィックtraffic通信網を通過する情報の流れ。情報の流れが通信網や通信機器を占有する延べ時間をトラフィック量という。
リアルタイム通信100ms以下でデータを伝送すること。基本的にUDPで行うが、情報落ちを防ぐためパケット再生機能(FEC:フォワードエラーコレクション)を加える必要がある。
トップへ戻る

集中処理と分散処理

集中処理

メインフレームへダム端末と呼ばれる最低限の表示能力や接続能力を持つ端末が処理を依頼する形式。
通信プロトコルもメインフレームがすべてを制御する。情報資源を一元管理できる点で効率的だが、情報部門の管理比率が大きいため、各ユーザ部署からの容貌がすぐには反映されないなどシステムの柔軟性に問題があった。
専用室で管理され、電源事故やセキュリティ事故に強靭だが、端末の機能が上がってくるとメインフレームの処理能力が無駄になるというデメリットを持つ。

分散処理

端末の能力が向上し、業務の流動化からシステムの改変が頻繁になり集中処理型の柔軟性のなさが問題となってきた。そこで、システムの管理権限をユーザ部門に大幅に委譲し、システムの開発(EUD:End User Development)や運用/管理(EUC:End User Computing)を行うようになった。このような処理方式が分散処理システム。
GUIなどの登場により、開発や運用に必要となるスキルがわずかで済むことが、この傾向を後押しした。
分散処理システムは、情報資源が個別部署や支社などに配置されネットワークで接続されている状態。構造変化に柔軟に対応しやすいメリットがありますが、全体を協調させるためのコストは高い。

分散処理の種類

※詳細は「用語一覧」を確認

クライアントサーバシステム

クライアントサーバシステム

単純クライアントサーバモデルはクライアントとサーバの2層構造で処理が分割される。この場合サーバないでは業務を行うプロセスとそのデータを保存するプロセスが同時に動いているが、1つのサーバは一つの機能に特化した方がメンテナンスがしやすく、性能も向上する。

3層クライアントサーバシステム

クライアントサーバシステムのうち、業務ロジックとデータの保存を分離したもの。業務の流動性が高まっており、業務ロジックは短期的に変更が加えられることが多くなっているが保存したデータは不変のものも多いので、業務ロジックが変更されるたびにデータの形式などが変更されるのは好ましくない。異なる業務ロジックから同一データを呼び出せなど、データが運用しにくくなるだけでなく、不具合が発生する確率も高くなる。
業務ロジックとデータを分けてしまえば、業務ロジックの柔軟性とデータの運用性と堅牢性を同時に実現できる。
Webアプリケーションを使う場合、プレゼンテーション層はクライアントマシンのブラウザが担う。(OSに依存しない)アプリケーション層はWebサーバが担う。

用語一覧

用語英語概要
メインフレーム企業などの大規模組織で使用される大型コンピュータのこと。汎用コンピュータ、汎用機、ホストなどとも。
EAIEnterprise Application Integration分散システムでは部署ごとにアプリケーションが散在するようになり、全体効率が落ちる場合がある。有機的に企業内のシステムを連携させることで効率を上げるのがEAI。
ピアツーピア型コンピュータ同士が完全に台頭に通信を行うモデル。一台のコンピュータが自分が行いたいだけの資源をもっていないといけない。
クライアントサーバ型簡単な処理についてはクライアントが実行し、クライアントにできない処理や情報を一元化するべき処理はサーバーが行う形式。メインフレームが全社的な統括を行うのに対s手サーバーは部門ごとに置かれることが多い。そのため比較的部門の事情を考慮したシステムにしやすい特徴がある。一時期は集中処理をすべてクライアントサーバー型に置き換えようという動きもあったが、分散モデルは情報が端末に分散されるため、情報漏洩えいが起きやすいなどの脆弱性が指摘されており、セキュリティなどの面からメインフレームを見直し、業務に合ったシステムを選択するライトサイジングが提唱されている。
ライトサイジングビジネスの環境や業務の実態に合わせて経営資源を最適化しようとする考え方や取り組みのこと。1990年代には情報システムの運用コストを最適化する動きとして関心を集めた。2020年以降ではオフィスの最適化(コロナ対策のテレワークで出社社員数に見合ったオフィス規模を実現しようとした。ブレーンストーミング)として注目された。
ファットクライアントクライアント側も相当仕事を受け持つ形式。クライアント側で多くのプログラムが稼働し、データもクライアント保存される。ネットワークの速度が遅い環境でも快適に動作する。また、ネットワークが切断されても処理を続行することが可能。一方で、データ同期の問題や、クライアント側にデータが残ることのによる情報漏洩のリスクなどが残る。クライアントの処理の比重が高いため、マシンにもそれなりの性能が求められる。
シンクライアントクライアント側では最低限の仕事しかしない形式。必要なプロセスのほとんどをサーバ側で実行し、データもサーバ側に保管される。データの一元化や、サーバにデータが集中していることによるセキュリティの高さが特徴(モバイル型のクライアントを紛失しても、クライアント内にはデータが保存されいない)。クライアントマシンの性能も低く抑えられる。クライアントとサーバが恒常的に通信しながら協調動作するのが前提であるため、通信料は大きくなる。ネットワークの帯域幅がシステムの性能に影響を及ぼすことも多く、ネットワーク切断時に動作が続行できなくなることもある。
グループウェアサーバスケジュール管理や協調文書作成、遠隔会議、施設予約などチーム作業の生産性を向上させる機能を持つ。
LAMPLinux+Apache+MySQL+PHP3層でWebアプリケーションを構築するための組み合わせLinuxとApacheとPHPでアプリケーション層を、MySQLでデータベース層を形成する。
トップへ戻る

インターネット技術

インターネットの意味:本来的には、ネットワーク間接続を指すが、ネットワーク間接続を繰り返して世界中が結ばれた結果の総体をインターネットと呼ぶようになった。

IPアドレスとドメイン名

ルーティング

ネットワークとネットワークをつなぐルータによって接続したり遮断したりする。中継を行うときは少しでも最終目的地に近いネットワークに対して中継を行うことで、通信を迅速に完遂する。どのルータに通信を中継(ルーティング)するかは、ルータが採用している経路計算アルゴリズム(ルーティングプロトコル)によって異なりますが、最終目的地までに経由するルータの数や回線の太さなどが考慮される。IPは蓄積交換型のネットワークであるため、例えば最短と思われた経路が故障などにより不通になったら、経路の再計算を行い再送することができる。

TCP/IP

TCP/IPプロトコルスイート:TCP/IPと書かれるよく一緒に使われるプロトコル群。同一の設計思想のもと造られたプロトコル群として定義される。

OSI基本参照モデルとの比較
OSI基本参照モデルTCP/IPのモデル実装例
アプリケーション層アプリケーション層HTTP SMTP
DNS DHCP
FTP SNMP
POP Telnet
プレゼンテーション層
セション層
トランスポート層トランスポート層TCP UDP
ネットワーク層インターネット層IP ICMP
ARP RARP
データリンク層ネットワークインタフェース層イーサネット
物理層

用語一覧

用語英語概要
DNSサーバdomain name system serverドメイン名をIPアドレスに変換する。また、その逆も行う。
TCP/IPプロトコルスイート
TCP/IPモデル
トップへ戻る

仮想化の技術とクラウド

サーバー仮想化

複数の物理マシンをまとめて1台の仮想マシンとして扱ったり、逆に1台の物理マシン上に複数の仮想マシンを展開することができる。

ネットワーク仮想化

スケーラビリティ

状況に応じて物理資源の割り当てを変化させること、そのやりやすさ。クラウドでは最も大規模な仮想化技術が使われていて、不特定多数のアクセスに応えて、資源の割り当てや回収が即時に行われている。

クラウドコンピューティング

クラウドの本質はサービスがどのサーバで実行されているのかわからないことで、その時点でソフトウェアに割り当てられる資源が確保されて、実行される。これによってスケーラビリティを確保できる。また大規模な運用によってサービスを低価格で提供できる可能性がある。どこにデータやサービスが配置されるかわからないため、自社データに他国の法律が適用されてしまうリスクやセキュリティのリスクがある。クラウドサービスによっては、利用するデータセンターの地域(リージョン)を選択できる。

用語説明
ハイパーバイザ型ホストOSを介さないサーバ仮想化の方法。直接ハードウェア上で動くためホストOSの分のオーバーヘッドがない。
SDN(Software-Defined Networking)ネットワーク構成をハードウェアから切り離してソフトウェアでコントロールするようにしたもの。
SD-WANSDN技術をWANに適用したもの。通常はインターネットを利用しつつ、遅延が気になり始めたら閉域IP網にパケットを逃がすような運用が可能となる。
OpenFlowSDNを組むための技術としてデファクトとなっている。管理機能と伝送機能の分離を可能としている。
OpenFlowコントローラOpenFlowの管理機能に特化したコントローラ
OpenFlowスイッチOpenFlowの伝送機能に特化したスイッチ
OpenFlowプロトコルこれによってOpenFlowコントローラがOpenFlowスイッチを制御する
Datapath ID64bitの各スイッチに割り当てられる識別子
フローOpenFlowで同じ伝送条件を持つ通信
フローテーブル受信したパケットを伝送する情報を記したテーブル。ルーティングテーブルのようなもの
フローエントリフローテーブルの一つ一つの情報。伝送条件と、その際の伝送処理を記している。
NFV(Network Function Virtualization)サーバ上に仮想的なルータ、仮想的なスイッチ、仮想的なファイアウォールを構築するもの。ネットワーク機器の仮想化のこと。省スペース化、運用・保守効率の向上が見込める。
VDI(Virtual Desktop Infrastructure:デスクトップ仮想化)クライアントPCを仮想化して管理性やセキュリティを向上させる手法。利点として、管理者側ではサーバー上に集約されているので管理作業が楽になる。利用者側では、同じマシンを利用しなくても統一されたデスクトップ環境が使える。(シンクライアントの一種?)また、盗難や紛失時に情報漏洩の心配がない。欠点としては、前提条件にネットワーク接続があるため、ネットワーク接続に問題があると利用が制限される。
トップへ戻る

モノのインターネット

IoT(Internet of Things)

IoTと明示的に言った場合には、条件に合致した機器を自動的に接続して、情報のやり取りを行うような使い方が想定される。サーバが何らかの情報を欲しいときに、その情報を取り扱っているセンサーを自動的に検索・接続して情報を取得するようなケースがある。

エッジコンピューティング

IoTと親和性が高い応答速度向上手法。IoTでは莫大なトラフィックが発生することになるが、それを全てクラウドと接続すると輻輳や遅延のリスクを高める。そこで、物理的な距離でも論理的な距離でも端末(IoT機器)に近い場所にエッジサーバを置き、端末から見た応答速度の向上を図る。インターネットの基幹部分にトラフィックが流入しないので、ネットワーク全体のトラフィック総量の削減や最適化に役立つ

M2M(Machine-to-Machine)

インターネットを介さない閉鎖通信で、機器と機器がつながって自動制御されている場合は、IoTではないけれどもM2Mには該当する。

IoT機器の通信プロトコル

IoT機器の特徴として、電力確保に不安があること、少量の通信を低頻度で行うことがある。このニーズにこたえるプロトコル。

トップへ戻る